古野のブログ

ホワイト企業って、何が「シロ」なの?

2017.12.12

たまたまホワイト企業としてアワードを受賞された二社の人事担当者が同じことを話してくれました。とても興味深いものです。
それは「働き易さ」はポイント高いのに「働き甲斐」になるとポイントが低いという共通の課題があったからです。

『ホワイト企業』とは、ワークライフバランス的な取り組み、有休消化率、産休・育休が取り易い等の評価基準があり、自らエントリーしてアワードにノミネートされるという手続きを取るようです。
確かに、定時で帰れる、土日祝日が休みで、有休が取り易く消化率が高い等々、時間の制約から解放されるので自己研鑽やプライベートの予定が確保でき、オフが充実してきます。
また、フリンジベネフィットも充実しているようです。社宅や住宅補助、冠婚葬祭の支援、残業時の食事代、出張手当、等々。離職率も低くなります。
つまり「働き易さ」とは、「有休消化率」「産休、育休取得者数」「離職率」等々、結果として定量的な数値で証明できるものでしょう。

一方、「働き甲斐」と言えば、かなり定性的な基準となります。
『成長できる』『社会への貢献』『挑戦できる』『人がやらないことをやる』
・成長のために自分の限界に挑む→ストレッチな目標設定
・社会への貢献や、人がやらないことをするためには、収入や働く環境は不安定かもしれない→面白そう。遣り甲斐を感じる
・世の中にまだない、もしくは過去皆失敗していることへ挑戦する→ハードルは高い 等々
ある意味で、時間的な安定からは程遠いかもしれません。しかし、そこに遣り甲斐や達成感を感じることが出来そうです。

例えば、興味があり面白い仕事に没頭している時、時間や空腹も忘れています。また、最高の仲間と新しい事業の立ち上げを議論している瞬間もそうでしょうね。ワクワクして、つい時間を忘れています…。
もう一方の例えとして、つまんない映画を観ている時、時間が気になります。まだ終わらないのかなぁ…と。
つまり、「早く定時にならないかなぁ」と考えたくなるような退屈な仕事をしているので、プライベートのための自由な時間が取れる「働き易さ」と、時間を忘れるくらいに没頭できる「働き甲斐」。もちろん、ここまで単純化は出来ないでしょうが、「時間」を軸として考えれば、その時間の質=中身にこそ、意味があるのです。

「仕事に没頭できること」を幸せと感じる人から考えると、プレミアムフライデーか何かしりませんが「15時に帰ろう」アナウンスは、〝働き甲斐を害する騒音〟としか聞こえないのです。

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ホワイト企業の満足度サーベイの中から記述式のコメントを拾うと
「意思決定がされない」(それでも売上は上がっているから問題にならない)
「毎日、滞りない。平和ボケみたい」
という不満の声も出ているそうです。

ちなみに、ホワイト企業の二社は、大手と中堅ですが、これまでは比較的安定した環境で業界シェアも確保している優良企業と言われる会社ですが、最近は外部環境が変化してきて、足元がややおぼつかなくなってきています。

そもそも、ホワイトやブラックとラべリングすることに、どんな意味があるのでしょうか? 本質的に全く意味はなく、〝外野たち〟が勝手に色づけているに過ぎないように感じています。
ところで、
『ホワイト企業』って意味深く、白けている〝シロ〟なんでしょうかね…? 勝手ですが。

株式会社ヒューマンロジック研究所 代表取締役

古野 俊幸(ふるの・としゆき)

関西大学経済学部卒。
新聞社、フリーのジャーナリストなどを経て、1994年、FFS理論を活用した最適組織編成・開発支援のコンサルティング会社・CDIヒューマンロジックを設立。
CDIヒューマンロジックのホールディングカンパニーとして、1997年に株式会社イン タービジョンを設立し取締役に就任。2004年4月からインタービジョンの代表取締役に就任。その後、社名変更を経て、現職。
現在まで約600社以上の組織・人材の活性化支援をおこなっている。チーム分析及びチーム編成に携わったのは,40万人、約60,000チームであり、チームビルディング、チーム編成の第一人者である。

A 14  B 10  C 15  D 17  E 4

使命感、決断力をもって、有事に変革を推し進めることを得意とする。組織先導型。

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