4行日記

第10回 これをやるために自分は今ここにいる

2019.02.06

今回は、山極 毅さんの4行日記をご紹介します。山極さんは、元自動車会社のエンジニアで在職中に技術畑以外の部門を複数経験された後、2016年4月に株式会社経営人事パートナーズを設立されました。
「経営者と人事部門の双方から信頼されるコンサルタントになること」をビジョンとして定め、現在多くの企業で組織活性支援やコンサティング活動をグローバルに展開されています。

default_nikki

転機となった4行日記を数本ピックアップしていただき、その時のコメントをもらいました。山極さんのFFSデータは、A11 B15 C17 D18 E6で、拡散性、弁別性、受容性の個性です。4行日記の中の記号は、■は事実、◆は発見、●は教訓、★は宣言を表しています。

15本目
■ 自動車のセールスマンと話をした
◆ 相手への信頼が自分への信頼を生む
● 率先して与えよ
★ 私は、喜びの源流です

4行日記は、事実としてどんな出来事をピックアップするかがポイントかなと思います。
以前は、うまく書こうとして肩に力が入っていました。
この日は、セールスマンと話をした時からの一連の流れが、スムースに言語化できた感じです。
「自然体で書けばいいんじゃん!」と改めて感じた日でした。

20本目
■ 4行日記を続けている
◆ 習慣が人生の目標に動機付けられると強い
● 変革の目的を問え
★ 私は、天命を引き出している人間です。

継続している事の中からでも、小さな気づきが得られることに気付いた一本。
また、このあたりから自分の人生の目的と4行日記が、徐々に交わり始めた感覚がありました。
やっぱり、目的って大事だなと思った日記でした。

24本目
■ 顧客企業のディストレス比率が、38%から23%に低下した
◆ 数字は疑念を確信に変える
● 簡潔を旨とせよ
★ 私は、真理を広めている人間です

この日は、コンサル先の企業で実施していたFFSコーチングの結果を、担当者の方から教えてもらった日でした。
定量的結果が持つ力は非常に強力、なぜかと考えれば簡潔で疑いようがない事実だから。
宣言を書いても、違和感を感じなくなってきた一本でした。それは多分、お腹の底から、そのように信じたからだと思います。

25本目
■ 夜の空港で飛行機の離発着を見た
◆ 空気こそ浮力と推力の源
● 見えないものに目を向けろ
★ 私は、幸せを具現化している人間です

仕事で飛行機にも結構乗っていて、その時目にしたふとした光景から思い浮かんだ日記です。
FFS理論が解明したコミュニケーションメソッドは、脳の反応という極めて目にしにくいモノである反面、一度理解してしまえば人生ものすごくラクに幸せになる。
これをやるために自分は今ここにいるのだな、ということが最後の宣言につながっています。

29本目
■ 今晩は満月だった
◆ 変化したのは観測者の位置
● 自分が変数と心得よ
★ 私は、真理を伝えている人間です

満月きれいだな→でも月は満ち引きするよな→よく考えたら月は変わってなくて、変わったのは自分の位置だよな、という思考プロセスで、教訓と宣言まで一気に書けた一本です。

photo_voice01[1]

Q 4行日記を書く前後のご自身の一番の変化は何ですか?
A 一番の変化は、一日を振り返る時間を持つようになったことです。最初のころはなかなか慣れませんでした。
そこで、夜中にまとめて振り返るのではなく、日中の生活の中で4行日記のネタ探しをするようにしてからは、うまく題材を見つけられるようになったと思います。

Q ご自身の個性の強みは4行日記に投影されていると思いますか?
A スーパーバイザーをしていただいた古野さんにはよく『拡散っぽい表現ですね』とフィードバックもらってました。14ワークスキル分析のなかで『概念化力』というのがありますが、自分で書いた日記の表現を見て、なるほど概念的な表現とはこういうことを言うのかと納得しました。
あと、表現が雑というか、意味不明というか、宇宙人っぽい文章を書いているときがありました。拡散と弁別は1しか違わないのですが、第一因子の威力を思い知りました。

Q これから4行日記を開始する方へのアドバイスをお願いします。
A 最初から上手に書こうとすると手が止まってしまうので、まずは出来事を2~3個くらい思い出すことから始めて、次に事実と意見をうまく分離できるかどうかを検討してみるのが良いかと思います。個人的には一番経験値が必要なのが、最初の事実のステップだと感じました。だから、後半の3行が続かないような気がしたらその題材はあきらめて、書きやすい別の事実をピックアップするようにすれば、意外と早く手が動くようになると思います。

ヒューマンロジック研究所 シニアコンサルタント  パーソナネルアナリスト SEPスーパーバイザー

蒋野かおり(こもの・かおり)

A:7 B:14 C15 D14 E3

柔軟に受け入れながら、合理的に判断し、積極的に動いていこうとする個性タイプ。

>> FFSとは?

記事カテゴリ

  • 書籍やマンガから「人事」や「組織」を学ぶ!『ナナメヨミ』
  • 1日5分、「4行」の日記が未来を変える!?『4行日記』
  • ヒューマンロジック研究所の社長・古野のつぶやき『古野のブログ』