チームビルディング|サーベイ・チームビルディングのヒューマンロジック研究所

Human Logic Laboratory


チームビルディング 〜組織活性化のための変革/編成〜

科学的チームビルディング

一般的にチームビルディングとは、既存のチームに対して、可能な限り短い時間で一体感を醸成しつつ、組織としての機能を活性化させていく技法を指します。しかし、ここで私たちが紹介するチームビルディングは、最適な個人の組み合わせを考慮した「チーム編成」と「チーム運営」の取り組みです。なかでも「チーム編成」は、組織の業績や成果に影響を与える重大な要素ですが、これまであまり語られてきませんでした。
私たちが推奨する「科学的チームビルディング」のアプローチを活用すれば、限られた時間と人材で最大の成果を生み出すことができます。


1.チーム編成

人には、一人ひとり思考行動に違いがあります。これを個別的特性(個性)と呼んでいます。個性を組み合わせて組織を編成する場合、意気投合しやすい関係もあれば、思考行動の違いから誤解やトラブルを生みやすい関係もあります。ではどのような組み合わせがいいのでしょうか。私たちが行った検証によると、短期限定的なタスクフォースでは、似たような個性の人を集めた同質の組織編成が有効であり、長期広範囲で複雑なテーマやプロジェクトでは、相互に補い合える補完の組織編成が有効だということがわかっています。(※関係性の検証はここをクリック)
したがって、チームビルディングの「チーム編成」の段階では、そのチームが担うミッションやテーマ、期間を定めた上で、どんな個性を持った人材の同質の組織編成にするのか、補完の組織編成にするのかを見極めることが重要です。(簡易のチームミッションと組織編成のポイント

2.チーム運営

チーム運営を「船の航海」に例えるなら、目指すべき港に行き着くために、装備や燃料を揃える必要があります。船の装備、燃料に当たるのが、この場合は「メンバーとその能力の把握」です。

船長であるチームリーダーは、自分の特性、メンバーの個々の特性や能力、そしてメンバー同士の関係性を把握しておかなければなりません。メンバーの特性や能力はある程度簡単に把握できるかもしれませんが、もう一歩踏み込んで、メンバー同士の関係性も把握した方が望ましいです。なぜなら、個々の役割がうまく機能するには、メンバー同士の相対≠ノよるところが大きいからです。誰と組むかによって、その人の特性が如何なく発揮される場合もあれば、思うように発揮できずに本来の役割を果たせない場合もあります。
ですから、経験があるという理由だけでベテランを補佐役にあてたり、新人を当然のように雑務にあたらせたりすると、関係性のミスマッチからチーム全体の補完性のバランスを崩してしまうこともありえるのです。

メンバー同士の関係性を考慮した「チーム編成」が出来ている場合は、個々が自分の特性を自然に発揮すれば組織として機能するので、チーム運営についてあまり意識する必要はありません。もちろん、お互いに知り合う時間を短縮し、立ち上がりをよくするには、相互に理解することが大切です。
ただ、現実には、最適なチーム編成が実現するケースは多くありません。だからこそ、リーダーが個々の特性と関係性を把握し、特性が発揮できるようにチームを運営することがとても大切なのです。コミュニケーションの取り方、指示の仕方、動機づけ、育成法はメンバーの特性によって異なります。自らの経験や勘に頼るよりも、メンバーの特性と関係性を事前に知ることで、スムーズな運営が可能になるのです。


関係性の検証

FFS理論は「チーム編成が有効か」を検証する段階において、編成の違いでどれだけ成果が変わるのかを実験しています。

例えば、思考行動のパターンが似ている同士の組み合わせでは、議論の対立はほとんどなく早い段階で合意していくため、短期的限定的なテーマには向きますが、長期広範囲で複雑なテーマには不向きだということがわかりました。短期的には6人で9.5人分の成果が出ています。(同質型集団)

一方で、異質な個性が集まって相互に補い合う関係では、最初はなかなか議論が進みませんが、少しずつ議論がまわり始めると、互いの違いを認めながら補い合うので議論が深まり、長期広範囲で複雑なテーマでも解決策を提示することが出来ることがわかりました。この編成は8人で12人分の成果を出しました。(補完型集団)

似たもの同士でもなく、補い合うこともない「無相関」では、議論がかみ合わず、それぞれが言いたいことを言い合った結果、誰か一人の強引な意見で結論に導かれることがありました。結果的には8人で6人分を下回る成果しか出せませんでした。(無作為抽出集団)

生産性比較図

これで、日常的に“相性が良い、悪い”と言われる関係性が、科学的に検証できたことになります。

このように、私たちがチームビルディングにおいて「最適な関係にする」という組織編成にこだわるのは、成果に大きく影響を与えるからです。


簡易のチームミッションと組織編成のポイントの整理

事業ポートフォリオ領域からの求められる「ミッション」

 課題は「複雑」「単純」
 期間は「短期」「中長期」
 規模は「小規模」「大規模」

以上の項目ごとに、求められるメンバー、チームの関係が変わる(以下、ご参考程度に)

「問題児」→新規市場の創造→機動力、アイデア力。「複雑」「短期的」
「スター」→市場拡大、蹴散らしていく力強さ→牽引力、率先垂範。「単純」「中長期」
「金のなる木」→市場の維持改善、仕組み化→コストダウン、標準化。「複雑」「中長期」
「負け犬」→守り抜く堅牢さ→徹底的な守り、絞り込み。「単純」「短期的」


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