4行日記

第3回 : もやもやと悩む日々・・・自分らしさって?/深沢由起(HLLコンサルタント・27歳)

2014.03.27

もうすぐ4月、皆さまにおかれましては新生活に期待を寄せていたり、逆に不安を感じていたりなど様々な想いで春の準備をしておられるのではないでしょうか。 新たな気持ちで臨む節目は、新しいことを始めるには良い機会です。

第3回は、27歳で新たなキャリアを目指し、転職したと同時に4行日記を始められた方の日記をご紹介します。 20代後半というと、一般的には次第に仕事を任されて一通り仕事ができるようになり、時間や気持ちに余裕が出てくる時期です。

一方で改めて自分の仕事を振り返り、考える時期でもあります。順調にキャリアを積んでいる方もおられれば、このまま仕事を続けるか、辞めようか悩む方もおられると思います。同期の成長ぶりに焦ったり、あるいは惰性になって成長のない自分を省みることもあるでしょう。

いずれにせよ、自分の道を再確認する時期が20代後半だと思います。

今回ご紹介する方も、自分らしく仕事をしたいと思いつつも、日々もやもやしている中で転職を決められたようです。

4行日記を開始してから10か月、書いた本数は、49本。 どう変わっていったのか、心境の変化を聞いてみました。

「30本前あたりから気持ちに変化がありました。誰かのために期待に応えるだけでは、相手次第になる。これまでは、相手の期待値と自分のできることのギャップがあると、がんばって背伸びしていました。でも苦しいし、自分にはできないと自虐的になっていた時もあったと思います。28本目の時に『いつ独り立ちするのですか?』とスーパーバイザーである小林博士に投げ掛けられ、はっとしました。人が作る人生では無く、自分で作る人生であること。できないのも今の自分、それを受け入れようと、自己肯定したときから肩の力がすっと抜けて楽になりました。以前は、人に軸があったのですが、今は自分が人にどう関わるのかが重要だと思っています。」

私もメーリングリストでこの方が投稿される4行日記を見てきました。

“しっかり者”と幼少期から評価されてきたようで周囲から期待されることが多かったようです。どんなことも引き受けてしまい、また力量を超えても「できません」と言えず抱え込む。過剰に相手に応えようとされていたのかもしれません。

それでは、ご自身が変わっていたと話された4行日記を数本ご紹介します。

■事実、◆は発見、●は教訓、★は宣言を表す記号です。
→以下は、スーパーバイザーである小林先生のアドバイスです。□◇○☆は、参考例です。

27本目

■マーケティングに関する本を読んだ
→なるほど。出来れば“書名”を記述しておいた方が良い
◆知らないことは学ぶのみ。
→有史以来、当然の事と思うが、何故、それが気付きなのか。今まで、知らない事には興味を持たなかったということ?それに、本から得られる情報は、所詮は他人の知見でしょう。
◇参考:原理原則は枝葉末節に投影する
●習うは一生
→知識は創るもので、借りるものではないでしょう。
○参考:創造せよ
★私は学びを継続している人間です。
→いつ、独り立ちするのですか? ☆参考:私は、革新的な知識技術を創造している人間です。

28本目

■4行日記のアドバイザーに「いつ、独り立ちするのですか?」とコメントをもらった。
→なるほど。私以外にも、その様に思っている人がいるのですね。ところで、「いつ、独り立ちするの?」
◆頼っていては自分の人生は切り開けない。
→然り。もともと自己拡大。自分で書いて、自分でコメントするのです。最初は、自分宛の葉書に書かせ、郵送された物を読み返すと、沢山の発見があります。
●人生の主人公は自分
→『自分』の定義に依存するので、真反対の意味を内包する言葉は使わない方が良い。
★私は自分の人生を謳歌している人間です。
→なるほど。でも、辞書を読みましょう。『謳歌』の意味は何でしょう。一人で謳歌する事は可能でしょうか。謳歌の最低条件は『声を揃えて褒めたたえる事』、声を揃えるには、関係者は複数以上では?宣言は、独力で実現できる事のみです。環境依存型は宣言できません。

30本目

■自分の“ライフグラム“について上司と話した。
→なるほど。『上司と話しあった』と『上司と話した』の違いは?『上司に話した』との違いは?時々ですが、助詞、特に『終助詞』の使い方に疑問がわく。『終助詞』の性質・性格について確認して。
◆思い込みは行動の障害
→然り。
●融通無碍
→納得。臨機応変との違いは明確に。
★私は素直に生きている自由人です。
→素晴らしい。
そして、さらに20本続けておられます。 直近の4行日記をご紹介します。

48本目

■テレビで「自律を促す幼稚園教育」という特集を観た。
◆個性に合わせた対応が成長を促進する。
●人を見て法を説け
★私は個性の法則性を活用している人間です。
→「完璧」と言いたいが今一歩。少々不安があるが、自立と自律は使い分けされていると思う。本当に“自律”という文字が使われたのだろうか。

49本目

■上司から打ち合わせに同席する許可を得た。
◆自主性が成長の機会を作る。
●機会は自分で作れ!
★私は自ら機会を作り出している人間です。
→具体的でリズミカル。力も入っていない。完成系にかなり近い。ラスト一本も、構えずに自然体でいこう!

いかがだったでしょうか。

最近の4行日記では、行間からも本来のこの方の持ち味であるのびやかさが滲み出てきています。

“自分らしさ”って何でしょうか。

この方の場合、周囲には“優等生”に映っている、それを裏切らないように無理していたと言います。

私は、多くの方の4行日記を見る度に、自己を知ることこそが最も大事だと思うのです。

そして等身大の自分をありのままに、自然体で生きることが、“その人らしさ”に通じていくように感じています。

20代後半では、「よく見せたい」「見られたい」という気持ち強く出て、つい虚勢を張ることもあるかもしれません。

実体よりごまかして大きく見せる。あるいはその逆に自分を過小評価し、縮こまってしまう。 そんな自分が“嫌だ”“辛い”と思った時こそ、変わるチャンスと考えてみてはどうでしょうか。

悩んでいるときは、できること、したいこと、すべきことが一致していません。

できるし、したいし、すべきだし、それが周囲からの期待や要請と一致していれば働く意欲が自然と沸いて出来てきます。イキイキしてきます。

何時も道標は己の心。もやもやと悩んだ時こそ、自己を見つめ直す転機。

“気付きの春”がやってきます。

 

ヒューマンロジック研究所 シニアコンサルタント  パーソナネルアナリスト SEPスーパーバイザー

蒋野かおり(こもの・かおり)

A:7 B:14 C15 D14 E3

柔軟に受け入れながら、合理的に判断し、積極的に動いていこうとする個性タイプ。

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